2014.04.24/新着情報

豚の豆知識④

トンでもない豚の一面や、ピッグりする雑学などなど、豚肉のスペシャリスト『とんかつまい泉』がお送りするのは、様々なブタいで活躍する豚物語。

今回は、古代エジプトの人たちの暮らしを支えていた、豚のお話です。

 

 

◆「ナイルの氾濫のたまもの」

 世界四大文明の1つ、古代エジプトの人々にとっての"生命線"。それは、恵みの水をもたらし、交通路にもなるナイル川でした。歴史家のヘロドトスが残した「エジプトはナイルのたまもの」という言葉は、あまりにも有名ですよね。そのヘロドトスは、エジプトについてこんなことも語っています。「エジプトは、世界一楽な農作業をしている!」。

その秘密は、ナイル川の"氾濫"。毎年決まって7月中旬、ナイル川はゆっくり水位をあげると、その幅をなんと10キロ以上も広げ、溢れていきました。4カ月にもおよぶ氾濫が終わる頃には、もうあたりはすっかり泥だらけ。でも、上流から流れてくるこの水と土が、痩せた土壌に栄養を与えてくれたんです。そこで人々は、ナイル川の氾濫中は焦らずに待ち、水がひいたら土を耕して、種をまく。そして作物を育てて収穫し、また7月の氾濫を迎える...というサイクルを発明しました!

 

◆豚=労働力

そして、この泥地を「耕す」という作業を全面的に担っていたものこそ、豚だったんです。とはいっても、今よりだいぶスリムで、鼻はもっと細長い姿でした。ただ見た目は違っても、中身は変わらないもの。根っこや虫などを含んだ土を、鼻の先でほじくり返し、食べるという豚の習性に目を付けた人々は、氾濫が過ぎ去った後の泥地に、豚を放したんです。後はただ、豚が鼻先で耕してくれるのを応援するだけ。肥料をまくことも、耕す作業もパスした人々は、腰も肩も痛くならないまま、あとは作物の成長を見守り、刈り入れを頑張るのみ。なんとも楽ちんです!

ところで、4カ月という長い氾濫の間、特に仕事のなかった人々は、一体何をして過ごしてかといいますと...。なんと、あのピラミッドを作っていたというんです。もし豚という貴重な労働力がなかったら...あんな大きな建造物を作るパワーが残されていなかったかもしれませんね!?